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五苓散(ごれいさん)とは?
むくみ・二日酔い・天気頭痛に効く漢方を薬剤師が解説

五苓散(ごれいさん)の解説図解

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この記事でわかること

  • 五苓散がどんな症状に効くか
  • 体の「水はけ」を整えるってどういうこと?
  • 5種類の生薬とそれぞれの役割
  • 登録販売者試験の頻出ポイント
  • 二日酔いと天気頭痛への使い方
  • 副作用と注意点

五苓散とは

のどが渇くのに水を飲むと気持ち悪くなる。雨が降る前日から頭が痛い。二日酔いでフラフラする。足がむくんでだるい。

これらはぜんぶ、体の中の**水分のバランスが崩れている**ことが原因で起きる症状です。

五苓散の働きをひとことで言うと、**体内の「水の交通整理」**です。余分な水が溜まっていれば外に出し、水が足りていなければ吸収を助ける。利尿剤とは違い、状況に応じて「出す」も「保つ」もできるのが特徴です。

また、五苓散は**体力があっても・なくても使える**珍しい処方です。

💊 薬剤師のひとこと

「むくんでいるから水を飲まない」というのは間違いです。むくみの原因は水分の「多さ」ではなく「流れの悪さ」。しっかり水分を摂りながら五苓散を使うことで、水分代謝が整います。

五苓散が合う体質・場面

五苓散はほとんどの漢法薬と異なり、体力を問わず誰でも使えるのが大きな強みです。

✅ こんな人・場面に向いている
  • 体力に関係なく誰でも使える
  • のどが渇くのに水を飲むと吐いてしまう人
  • 足や顔がむくんでいる人
  • めまい・立ちくらみがある人
  • 二日酔いの頭痛・吐き気・むくみ
  • 雨の前後や低気圧で頭痛が起きる人(天気痛)
  • 水のような下痢・急性胃腸炎がある人
⚠️ こんな場合は注意
  • 心臓病・腎臓病・高血圧で治療中の人(医師に相談)
  • 妊娠中の人
  • 体力が著しく低下している高齢者(少量から)

五苓散の効能・効果

📋 添付文書より

のどが渇いて尿量が少なく、吐き気、嘔吐、腹痛、頭痛、むくみなどのいずれかを伴う次の諸症:
水様性下痢、急性胃腸炎(しぶり腹のものには使用しない)、暑気あたり、頭痛、むくみ、二日酔

試験で必ず押さえる3点:

「のどが渇いて尿量が少ない」

水の流れが止まっているサイン

「水様性下痢」

シャーッと出る下痢に(しぶり腹には不向き)

「二日酔」が明記

効能としてはっきり書かれている

【試験対策】登録販売者試験の頻出ポイント

① 生薬は5種類

主薬である猪苓(チョレイ)の「苓」から名付けられました。

生薬名 読み方 主な働き
沢瀉 タクシャ 余分な水を排出する
猪苓 チョレイ 尿をスムーズに出す
茯苓 ブクリョウ 水はけ・精神安定
蒼朮 ソウジュツ 胃腸を整え水を出す
桂皮 ケイヒ 温めて他を助ける

② 超重要:三大成分が含まれない

カンゾウ(甘草)

→ 含まれない

マオウ(麻黄)

→ 含まれない

ダイオウ(大黄)

→ 含まれない

※カンゾウが入っていないため、副作用「偽アルドステロン症」のリスクが低いのが特徴です。

③ よく出る試験問題パターン

Q. 五苓散について正しいものはどれか?

  • ❌「カンゾウが含まれる」→ 間違い
  • ❌「体力が充実した人にのみ用いる」→ 間違い(体力を問わない)
  • ✅「のどが渇いて尿量が少なく、むくみや頭痛などに用いる」→ 正しい
  • ✅「二日酔が効能に含まれる」→ 正しい

二日酔いと天気頭痛への使い方

🍺 二日酔いへの使い方

飲み会の前に飲んでおくことで、翌朝の体調を整えやすくする使い方もできます。水分バランスを先回りして整えるイメージです。

☁️ 天気頭痛(気圧性頭痛)

低気圧による体内の水分バランスの乱れに対応できるため、市販の頭痛薬が効きにくい「雨の前の頭痛」に有効です。

おすすめ市販品

💊 錠剤タイプ

飲みやすく、携帯に便利な錠剤タイプ。二日酔いやむくみに

🛒 五苓散錠 180錠
🌿 顆粒タイプ

吸収が早く、急な下痢や暑気あたりにも使いやすい

🛒 五苓散料エキス顆粒 45包

まとめ

項目ポイント
向いている体質 体力を問わず誰でも使える
効能 むくみ・二日酔・下痢・頭痛
成分 5種類(カンゾウ・マオウなし)
最大の特徴 体内の「水の交通整理」を行いバランスを整える

むくみ・二日酔い・天気頭痛と、日常的な相談に直結する症状をカバーできる五苓散。体質を問わず提案できるため、登録販売者として非常に重宝する漢方薬です。

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📝 この記事を書いた人

薬剤師・薬局長(薬剤師歴18年)。調剤薬局で漢方の服薬指導を日常的に行っています。登録販売者試験の頻出漢方を、現場の視点からわかりやすく解説します。