💊 OTC・薬の知識

プソイドエフェドリンとは【登録販売者試験対策】
高血圧禁忌・濫用リスクと販売規制を薬剤師が解説

プソイドエフェドリンとは 登録販売者試験対策

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この記事でわかること

  • プソイドエフェドリンの作用と配合される薬の種類
  • 高血圧・前立腺肥大などの禁忌とその理由
  • 濫用等のおそれのある医薬品とは何か(対象6成分)
  • 2026年5月から新たに追加予定の2成分
  • 販売時の確認事項(試験・実務の両方で重要)

プソイドエフェドリンはどんな成分?

プソイドエフェドリン塩酸塩はアドレナリン作動成分(交感神経を刺激する成分)です。鼻炎薬・かぜ薬に配合され、以下の作用を持ちます。

交感神経(アドレナリン系)を刺激
鼻粘膜の血管収縮
鼻づまりを改善
気管支拡張
呼吸を楽にする

速効性があり鼻づまりに効果的ですが、全身の交感神経も刺激するため、特定の疾患を持つ人への禁忌が多い成分です。

💊 薬剤師のひとこと

「血圧の薬を飲んでいるんですが、この鼻炎薬は大丈夫ですか?」という相談は現場で非常に多いです。成分表示を確認してプソイドエフェドリンが入っていたら、販売を避けるかかかりつけ医への確認を促すのが基本対応です。

禁忌・注意が必要な疾患

プソイドエフェドリンを含む薬には多くの禁忌があります。交感神経刺激作用が全身に影響するためです。

禁忌の疾患 禁忌の理由
高血圧 血管収縮→血圧がさらに上がる
心臓病(狭心症・心筋梗塞等) 心拍数増加→心臓への負担が増す
甲状腺機能亢進症 交感神経が過剰に刺激される
糖尿病 血糖値を上昇させるリスク
前立腺肥大 排尿困難が悪化する可能性
💊 薬剤師のひとこと

禁忌の疾患が多い理由はひとつで、「交感神経を刺激するから」です。高血圧・心臓・甲状腺・糖尿病はすべて交感神経の過剰刺激が問題になります。理由を理解すれば成分名を見ただけで禁忌が推測できるようになります。

濫用等のおそれのある医薬品とは

プソイドエフェドリンは「濫用等のおそれのある医薬品」として国が指定している成分です。

対象成分(令和7年4月版手引き時点)
成分 特記事項
エフェドリン 覚醒剤の前駆体
コデインリン酸塩 鎮咳去痰薬に限る
ジヒドロコデインリン酸塩 鎮咳去痰薬に限る
ブロモバレリル尿素 睡眠改善薬等
プソイドエフェドリン 令和5年改正で制限が拡大
メチルエフェドリン 鎮咳去痰薬の内用液剤に限る
📌 2026年5月から新たに追加予定の2成分

市販薬のOD(オーバードーズ)問題を受けた規制強化として、2026年5月より以下の2成分が追加される見通しです(令和7年4月時点)。

  • デキストロメトルファン(鎮咳成分)
  • ジフェンヒドラミン(抗ヒスタミン成分・睡眠改善薬)

受験生は最新の手引きを確認してください。

濫用等のおそれのある医薬品の販売ルール

登録販売者として、この指定成分を含む医薬品を販売するときは以下の確認が必要です。試験でも第4章(薬事法規)と連動して出題されます。

若年者への対応

  • 📌 購入者が若年者の場合→氏名・年齢を確認する

全員に確認すること

  • 📌 他の薬局等でも同じ薬・同系統の薬を購入していないか
  • 📌 必要以上の数量を求めている場合はその理由

販売数量の制限

  • 📌 原則として1人に1個(1包装)のみ販売
  • 📌 必要と認められる数量に限り販売する
  • 📌 複数購入を求める場合は理由を確認する
💊 薬剤師のひとこと

「まとめ買いしたい」という若年者への対応は特に注意が必要です。ODの目的で購入しようとしているケースがあります。不審に感じたら販売を断ることも登録販売者の大切な判断です。

プソイドエフェドリンと関連成分の整理

プソイドエフェドリンと似た作用を持つ成分との比較をまとめます。

成分 主な用途 濫用指定 特徴
プソイドエフェドリン 鼻炎薬・かぜ薬 覚醒剤前駆体の一種
メチルエフェドリン かぜ薬・鎮咳薬 ○(液剤のみ) 気管支拡張が主作用
エフェドリン かぜ薬・鎮咳薬 覚醒剤の前駆体
ナファゾリン 点鼻薬 × 局所作用・全身影響少

試験問題形式で確認

問1. プソイドエフェドリン塩酸塩に関する記述として正しいものを1つ選べ。

  • ① プソイドエフェドリン塩酸塩は副交感神経を刺激して鼻粘膜の血管を収縮させる
  • ② プソイドエフェドリン塩酸塩は交感神経系を刺激し、鼻粘膜の血管収縮作用を示す ← 正解
  • ③ プソイドエフェドリン塩酸塩は高血圧の患者でも安全に使用できる
  • ④ プソイドエフェドリン塩酸塩に依存性はなく、長期使用しても問題ない

問2. 濫用等のおそれのある医薬品の販売に関する記述として正しいものを1つ選べ。

  • ① 購入者が若年者であっても、氏名・年齢の確認は不要である
  • ② 1回の販売において、購入者が求める数量を制限なく販売できる
  • ③ 他の薬局等での購入状況を確認し、必要と認められる数量に限り販売する ← 正解
  • ④ 濫用等のおそれのある医薬品はすべて第一類医薬品に分類される

問3. プソイドエフェドリン塩酸塩の禁忌として誤っているものを1つ選べ。

  • ① 高血圧
  • ② 甲状腺機能亢進症
  • ③ 前立腺肥大
  • ④ 花粉症(アレルギー性鼻炎のみで他に疾患がない場合) ← 正解(誤り・花粉症は禁忌でない)

まとめ:試験直前チェックリスト

  • プソイドエフェドリン:アドレナリン作動成分・交感神経刺激→鼻粘膜血管収縮・気管支拡張
  • 禁忌:高血圧・心臓病・甲状腺機能亢進症・糖尿病・前立腺肥大
  • 濫用等のおそれのある医薬品:現在6成分(エフェドリン・コデイン・ジヒドロコデイン・ブロモバレリル尿素・プソイドエフェドリン・メチルエフェドリン)
  • 2026年5月から8成分に拡大予定(デキストロメトルファン・ジフェンヒドラミン追加)
  • 販売ルール:若年者は氏名・年齢確認・原則1個のみ販売・他店での購入状況確認

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