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「登録販売者の試験って、どのくらい勉強すればいいの?」
受験を考え始めた方が最初にぶつかる疑問だと思います。
私は現役の薬剤師・薬局長として18年のキャリアを持ち、調剤薬局で多くの登録販売者と一緒に働いてきました。試験内容を知り尽くした立場から、章ごとの難易度を踏まえた、本音の勉強時間の目安をお伝えします。
まず結論:必要な勉強時間の目安
難しい前置きなしに、先に結論をお伝えします。
| 学習スタイル | 目安の勉強時間 |
|---|---|
| 独学 | 300〜400時間 |
| 通信講座を活用 | 200〜250時間程度 |
この差は「効率」です。独学でも合格は十分可能ですが、特に第3章の学習で効率が落ちやすく、時間がかかる傾向があります。詳しくは後ほど解説します。
章ごとの難易度と勉強時間の目安
【薬剤師が本音で語る】
登録販売者試験は5つの章で構成されています。章によって難易度がかなり違うので、章ごとに時間配分を考えることがとても大切です。
医薬品の定義やリスクの考え方など、比較的読みやすい内容が中心です。最初にここから始めると「意外と取り組みやすい」と感じられ、モチベーション維持に向いています。テキストを丁寧に読み込みながら過去問を解けば、着実に得点源にできる章です。
消化器系・循環器系・神経系など、人体の仕組みを学ぶ章です。文章だけ読んでいると混乱しやすいですが、図や絵を使って視覚的に覚えると一気に理解が進みます。「消化管の順番」「自律神経の働き」など、図解付きのテキストを活用するのがおすすめです。薬剤師としての経験から言っても、ここは「丸暗記より理解優先」の章です。
試験全体の最難関であり、勉強時間の大半をここに使うことになります。
出題数が最も多く(試験全120問中40問)、かつ内容が膨大です。風邪薬・胃腸薬・漢方薬など、市販薬のカテゴリーごとに成分名・作用・副作用・禁忌を覚えなければなりません。
・成分名のカタカナ(ジフェンヒドラミン、クロルフェニラミン、ブロムヘキシンなど)を何十種類も区別して覚える
・漢方薬は「葛根湯」「麦門冬湯」「小青竜湯」など数十種類の適応・構成生薬・注意点をセットで覚える
・「この成分はこの疾患に使えない」という禁忌の組み合わせを正確に把握する
正直に言うと、現役の薬剤師である私でも、試験範囲をすべて正確に暗記しようとしたら相当な労力がかかります。 それくらいの情報量があります。ここを甘く見て時間配分を間違えると、試験直前になって焦ることになりがちです。
薬機法をはじめとした法律・制度に関する章です。内容は暗記中心で、理解よりも「正確に覚えているか」が問われます。法改正が反映されることもあるため、最新の教材や過去問を使うことが特に重要な章です。法律の文章は読みにくいですが、過去問を繰り返すことで出題パターンが見えてきます。
添付文書の読み方や副作用の報告制度など、実務に近い内容です。第1章と同様、比較的取り組みやすい章で、第3章・第4章の学習を終えた後に取り組むとスムーズに進みやすい印象です。
学習スケジュールの逆算
登録販売者試験は毎年8月〜12月の間に各都道府県で実施されます(時期は地域によって異なります)。
受験月を決めたら、そこから逆算してスケジュールを立てましょう。
| 1日の勉強時間 | 目安の学習期間 |
|---|---|
| 1時間 | 約10〜13ヶ月(約1年) |
| 2時間 | 約5〜7ヶ月(約半年) |
| 3時間 | 約3〜4ヶ月 |
仕事をしながら受験する方がほとんどだと思うので、無理のない1〜2時間/日を基本に、休日に少し多めに確保するスタイルが長続きしやすいです。
独学が失敗しやすい理由:第3章の壁
勉強時間を確保できても、うまくいかないケースがあります。その多くは第3章で詰まることが原因です。
📋 独学でよくある失敗パターン
- 1テキストを最初から順番に読み進める
- 2第3章の膨大な成分名・漢方に圧倒される
- 3「何をどう覚えていいかわからない」状態に陥る
- 4試験直前になっても第3章が終わっていない
第3章は、現役の薬剤師でも覚えるのが大変な内容です。成分名は「似た名前が多い」「作用が紛らわしい」ため、ただテキストを読むだけでは定着しにくいです。
勉強時間の「量」より「質」が問われるのが第3章です。過去問で実際にどう出題されるかを確認しながら、頻出の成分に絞って覚えるのが効率的な攻略法です。
勉強時間を短縮するための3つの方法
過去問中心の学習に切り替える
テキストをすべて読み込もうとするのは非効率です。試験は過去問からの出題傾向がはっきりしているため、過去問を繰り返し解きながら「なぜその答えになるか」を理解するほうが、同じ時間でずっと多くの知識が定着します。
通信講座の活用を検討する
第3章のような「何から覚えればいいかわからない」範囲は、プロが整理した教材があるととても効率的です。通信講座は費用がかかりますが、遠回りを防ぐ意味で費用対効果が高いと感じる方が多い印象です。
※おすすめ通信講座の紹介は準備中です。
当サイトの無料過去問を活用する
「まず費用をかけずに試したい」という方には、ぜひ当サイト(登録販売者のくすり教室)の無料過去問解説を活用してください。
・第3章の問題解説を現役薬剤師の視点から丁寧に解説。「なぜその成分がその選択肢になるか」がわかりやすく理解できます
・第3章の問題一覧はこちら(章ごとの問題ページから始められます)
・毎日10問機能で進捗管理もできます。「毎日少しずつ継続する」という勉強スタイルに最適です
登録販売者試験の勉強時間の目安を振り返ります。
- ✓独学:300〜400時間
- ✓通信講座活用:200〜250時間程度
- ✓第3章に全体の1/3〜1/2の時間をかけることを想定する
- ✓1日1〜2時間のペースなら、試験の半年〜1年前からスタートするのが理想
大切なのは、勉強時間の「合計」だけを目標にしないことです。特に第3章は量よりも効率が命です。過去問中心の学習と、当サイトの無料解説をうまく組み合わせて、着実に合格に近づいてください。
現役薬剤師として、皆さんの合格を応援しています。
⚠️ ご注意
本記事は登録販売者試験の学習情報を提供することを目的としています。勉強時間の目安は個人差があります。また、試験の出題範囲・形式は変更になる場合があるため、最新の厚生労働省「試験問題作成の手引き」をご確認ください。
*この記事は現役薬剤師・薬局長(調剤経験18年)が執筆しています。