この記事でわかること
- 独学と通信講座、それぞれのメリット・デメリット
- どちらが合格しやすいか(薬剤師の本音)
- あなたのタイプ別「向いている勉強法」の判断基準
結論から言います
「どっちがいいか」と聞かれたら、どちらでも合格できます。
登録販売者試験は、独学でも通信講座でも合格できる試験です。ただし「向いている人」は違います。
この記事では、薬剤師として現場で登録販売者と一緒に働いてきた経験をもとに、両方の特徴を正直に解説します。
独学のメリット・デメリット
メリット
費用が安い 独学の最大の強みはコストです。テキスト代と問題集で、5,000〜10,000円程度に抑えられます。通信講座と比べると大幅に安くなります。
自分のペースで進められる いつ、どこで、どれだけ勉強するかを完全に自分で決められます。仕事・家事・育児の合間に柔軟に対応できます。
デメリット
教材選びに迷う 書店に行くと登録販売者のテキストが何種類も並んでいます。何を選べばいいか判断しにくく、選び方を間違えると非効率な勉強になってしまいます。
法改正への対応が遅れがち 登録販売者試験の出題範囲は「試験問題作成に関する手引き」に基づいており、定期的に改訂されます。独学の場合、最新情報を自分で調べる必要があります。
モチベーション維持が難しい 学習のペースが乱れても、誰も指摘してくれません。特に医薬品の専門用語が多い第3章で詰まると、勉強が止まりやすくなります。
通信講座のメリット・デメリット
メリット
試験に出るところに絞って学べる 通信講座のテキストは試験の出題傾向に合わせて作られています。「何を勉強すればいいか」を考える時間が省けるため、効率的です。
法改正・最新情報に対応している 信頼できる通信講座は、手引き改訂に合わせてテキストや情報を更新してくれます。受験者が自分で調べる手間が省けます。
質問・サポートがある わからないことを質問できる環境があります。独学では詰まったまま止まりがちな箇所も、専門家に聞けば前に進めます。
デメリット
費用がかかる 主要な通信講座の受講料は3〜6万円程度が相場です。スタディングのように3万円を切る講座もあれば、ユーキャンのように5万円超の講座もあります。テキスト代だけの独学と比べると、まとまった出費になります。
教材が多すぎて消化しきれないケースも 通信講座の教材は充実している分、量が多くなりがちです。結局テキストを全部読み切れなかった、という声もあります。
見落としがちな第3の選択肢:社内研修
ドラッグストアや薬局に勤めながら受験する場合、職場の社内研修を活用するという方法もあります。
会社によっては試験対策の研修プログラムが整備されており、費用をかけずに体系的に学べる環境が用意されているケースがあります。すでに医薬品販売の現場で働いているなら、まず職場の研修制度を確認してみましょう。
薬剤師の本音:合格後に差が出る
試験合格だけを目標にするなら、独学でも通信講座でも大差ありません。
ただ、薬剤師として現場で一緒に働いてきた経験から言うと、合格後の現場対応力に差が出やすいと感じています。
独学で合格した登録販売者の中には「試験には受かったけど、お客様の相談に自信を持って答えられない」という方が少なくありません。試験勉強と現場対応は別物ですが、しっかり体系的に学んだ人の方が基礎がしっかりしている印象があります。
とはいえ、資格取得後も現場で学び続ける姿勢があれば、独学出身でも十分に活躍できます。合格後にどれだけ勉強を続けるか、の方が長い目で見ると大事です。
あなたに向いているのはどっち?
独学に向いている人
- 費用を最小限に抑えたい
- 勉強の自己管理が得意、計画通りに進められる
- 薬局・ドラッグストア勤務など、医薬品の知識が少しある
- すでに受験経験があり、2回目の受験
通信講座に向いている人
- 医薬品の知識がほぼゼロからのスタート
- 仕事・家事・育児と並行して勉強する
- 一発合格を目指したい・確実に受かりたい
- 独学で試みたが挫折した経験がある
- 質問できる環境があった方が安心
独学・通信講座 比較まとめ
| 項目 | 独学 | 通信講座 |
|---|---|---|
| 費用 | ◎ 5,000〜10,000円 | △ 30,000〜60,000円 |
| 必要勉強時間の目安 | 300〜400時間 | 300時間程度(カリキュラム次第) |
| 教材の質 | △ 自分で選ぶ必要あり | ◎ 試験対応済み |
| 法改正対応 | △ 自分で調べる | ◎ 自動対応 |
| サポート | △ なし | ◎ 質問・添削あり |
| 向いている人 | 経験者・自己管理得意な人 | 初学者・忙しい人 |
迷ったら通信講座を選ぶのが無難
医薬品の知識がない状態からのスタートであれば、通信講座の方が合格への近道になりやすいです。
費用を抑えたいならスタディング(約3万円)、サポートの手厚さを重視するならユーキャン(約5万円)など、予算と目的に合わせて選びましょう。
一方で「費用を抑えて自分のペースで頑張りたい」という方は、独学でも十分に合格を目指せます。良質なテキストを1冊決めて、過去問を繰り返すのが王道の勉強法です。
どちらの勉強法を選んでも、まず大切なのは「試験日から逆算した学習計画を立てること」です。
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この記事は薬剤師・薬局長18年の経験をもとに執筆しています。