💊 OTC・薬の知識

登録販売者試験の禁忌成分まとめ
妊婦・授乳中・小児に使えない成分一覧【第3章対策】

登録販売者試験 禁忌成分まとめ

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この記事でわかること

  • 妊婦・授乳中・小児(15歳未満・12歳未満)に使えない成分一覧
  • 禁忌の「理由」まで含めた整理(試験頻出)
  • 高血圧・緑内障・前立腺肥大など疾患別の禁忌成分
  • 試験直前の確認にも使える横断まとめ表

禁忌は「なぜ使えないか」とセットで覚える

登録販売者試験では「〇〇に禁忌な成分はどれか」という問題が第3章で毎年複数出題されます。成分名だけを丸暗記しても正誤判断でつまずくことが多いです。

禁忌の「理由」まで理解しておくと、初見の成分が出ても「この作用があるなら緑内障には使えないはず」と推測できるようになります。

💊 薬剤師のひとこと

薬剤師として18年現場に立ってきた中で、禁忌確認は来局者対応の基本中の基本です。試験対策と実務が直結する分野なので、しっかり押さえておきましょう。

妊婦・妊娠中に使えない(避けるべき)成分

妊娠末期の妊婦への使用が特に問題となります。禁忌理由とセットで整理しましょう。

内服解熱鎮痛薬(NSAIDs)

NSAIDsはプロスタグランジン合成を阻害するため、胎児の動脈管収縮・子宮収縮抑制などのリスクがあります。

成分名 禁忌の理由
イブプロフェン 妊娠末期:胎児の動脈管収縮リスク
ロキソプロフェンナトリウム 同上
アスピリン 同上+出血傾向

アセトアミノフェンは比較的使用しやすいとされていますが、長期・大量使用は避けます。

瀉下薬(便秘薬)

成分名 禁忌の理由
センノシド 子宮収縮を促す可能性
センナ・ダイオウ(生薬) 同上
ヒマシ油 骨盤内臓器の充血・流早産の危険
💊 薬剤師のひとこと

「妊婦だけど頭痛がひどい」という相談は現場でよくあります。NSAIDsはNGで、どうしても必要なら産婦人科への受診を勧めるのが正解です。妊娠中の便秘薬としては酸化マグネシウム(塩類下剤)が比較的安全とされますが、登録販売者の判断では受診勧奨が基本です。

授乳中に使えない(避けるべき)成分

「母乳移行→乳児への影響」がほぼ共通の理由です。理由を一つ覚えれば複数の成分に応用できます。

授乳中の主な禁忌成分

成分名 カテゴリ 禁忌の理由
ロートエキス 抗コリン 母乳移行→乳児に抗コリン症状
ジフェンヒドラミン塩酸塩 抗ヒスタミン 母乳移行→乳児に眠気・興奮
コデインリン酸塩 鎮咳 母乳移行→乳児に呼吸抑制リスク
センノシド 瀉下 母乳移行→乳児に下痢
💊 薬剤師のひとこと

授乳中の禁忌成分は「母乳移行→乳児への影響」がほぼ共通の理由です。成分ごとに個別に覚えるのではなく、この法則で横断的に理解するのが試験対策にも有効です。

小児に使えない成分

「15歳未満」と「12歳未満」の2段階の年齢制限が問われます。数字をしっかり区別して覚えましょう。

15歳未満に禁忌

成分名 カテゴリ 禁忌の理由
アスピリン(サリチル酸系) 解熱鎮痛 ライ症候群リスク(ウイルス性疾患時)
イブプロフェン 解熱鎮痛 安全性が確立されていない
ロキソプロフェンナトリウム 解熱鎮痛 同上

アセトアミノフェンは15歳未満でも使用可能。これが試験頻出の比較ポイントです。

12歳未満に禁忌(2019年改訂)

成分名 カテゴリ 禁忌の理由
コデインリン酸塩 鎮咳 呼吸抑制リスク(2019年改訂)
ジヒドロコデインリン酸塩 鎮咳 同上

乳幼児・低出生体重児などに禁忌

成分名 カテゴリ 禁忌・注意
ロペラミド塩酸塩 止瀉 乳幼児への使用禁止
タンニン酸アルブミン 止瀉 牛乳アレルギーの乳幼児に注意
💊 薬剤師のひとこと

コデインの12歳未満禁止は2019年の改訂で追加されました。「以前は使えていた」という感覚を持っている方も注意が必要です。試験でも改訂ポイントとして出題されます。

疾患別禁忌成分まとめ

疾患別の禁忌は「なぜ使えないか」の理由が仕組みと直結しているため、理由から理解すると応用が利きます。

緑内障に禁忌

理由:抗コリン作用で瞳孔散大→眼房水の排出障害→眼圧上昇
成分名 カテゴリ
ロートエキス 抗コリン(胃腸薬・酔い止め)
スコポラミン臭化水素酸塩 抗コリン(酔い止め)
ジフェンヒドラミン塩酸塩 抗ヒスタミン(抗コリン作用あり)
クロルフェニラミンマレイン酸塩 抗ヒスタミン(抗コリン作用あり)

前立腺肥大に禁忌

理由:抗コリン作用で排尿筋が弛緩→さらに排尿しにくくなる

緑内障と同じ抗コリン成分が該当します。緑内障・前立腺肥大はセットで問われることが多いです。

高血圧・心臓病・甲状腺機能亢進症に禁忌

理由:交感神経刺激作用で血圧上昇・心拍数増加
成分名 カテゴリ
プソイドエフェドリン塩酸塩 交感神経刺激(鼻炎薬)
メチルエフェドリン塩酸塩 交感神経刺激(気管支拡張)
フェニレフリン塩酸塩 交感神経刺激(点鼻薬)

腎臓病・透析中に注意が必要

成分名 理由
スクラルファート アルミニウム含有→腎機能低下者で蓄積リスク
アルジオキサ 同上
💊 薬剤師のひとこと

緑内障の禁忌は「抗コリン作用を持つ成分すべて」に共通します。成分名を個別に覚えるより「抗コリン作用→緑内障禁忌」という法則で覚える方が応用が利きます。

手引き上は「緑内障」と記載されているため試験では「緑内障」で覚えておけばOKです。ただし実際の添付文書は2019年の改訂で「閉塞隅角緑内障」に変更されており、開放隅角緑内障の方等には必ずしも禁忌ではありません。現場では緑内障の型を確認することが重要です。

「血圧の薬を飲んでいるのですが、この鼻炎薬は使えますか?」という相談は現場で非常に多いです。成分表示を確認してプソイドエフェドリンが入っていたら受診勧奨というのが基本対応です。

禁忌の横断まとめ表(試験直前チェック用)

対象 主な禁忌成分
妊婦(末期) イブプロフェン・ロキソプロフェン・アスピリン・センノシド・ヒマシ油
授乳中 ロートエキス・ジフェンヒドラミン・コデイン・センノシド
15歳未満 アスピリン(原則)・イブプロフェン・ロキソプロフェン
12歳未満 コデインリン酸塩・ジヒドロコデインリン酸塩
乳幼児 ロペラミド塩酸塩
緑内障 抗コリン成分全般・第1世代抗ヒスタミン成分
前立腺肥大 同上(抗コリン成分全般)
高血圧・心臓病 プソイドエフェドリン・メチルエフェドリン・フェニレフリン
腎機能障害 アルミニウム含有制酸薬(スクラルファート等)

試験問題形式で確認

問1

次の成分のうち、妊娠末期の妊婦への使用が禁忌でないものはどれか。

  • ① イブプロフェン
  • ② ロキソプロフェンナトリウム
  • ③ アセトアミノフェン ← 正解
  • ④ アスピリン
問2

抗コリン成分に関する記述として正しいものを1つ選べ。

  • ① 緑内障の人には眼圧を下げる効果があるため使用できる
  • ② 前立腺肥大の症状を悪化させる可能性があるため使用を避ける ← 正解
  • ③ 授乳中の女性でも母乳への影響はないため安全に使用できる
  • ④ 15歳未満の小児への使用は禁止されている

禁忌攻略の学習アドバイス

💊 薬剤師のひとこと

禁忌は「成分名を個別に覚える」より「なぜ禁忌なのかの理由を覚える」方が圧倒的に効率的です。

「抗コリン作用→緑内障・前立腺肥大禁忌」「交感神経刺激→高血圧禁忌」「母乳移行→授乳中禁忌」という法則を理解すれば、初見の成分が出ても推測で正解できるようになります。

✅ 効率的な学習ステップ
  • STEP1:禁忌の「理由(作用機序)」を3〜4パターン理解する
  • STEP2:横断まとめ表で対象者別に成分を確認する
  • STEP3:問題演習で間違えた成分だけを繰り返し復習する
  • STEP4:「15歳未満と12歳未満の違い」など数字の比較問題を重点チェック

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📝 この記事を書いた人

薬剤師・薬局長(薬剤師歴18年)。調剤薬局で日々患者さんの服薬指導を行っています。登録販売者試験の禁忌成分を、現場で実際に扱う視点からわかりやすく解説します。

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