💊 OTC・薬の知識

グリチルリチン酸二カリウムとは【登録販売者試験対策】
偽アルドステロン症の仕組みと含む市販薬を薬剤師が解説

グリチルリチン酸 偽アルドステロン症まとめ 登録販売者試験対策

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この記事でわかること

  • グリチルリチン酸二カリウムとは何か・どんな薬に入っているか
  • 偽アルドステロン症とはどんな副作用か
  • 大量摂取・長期連用で注意が必要な理由
  • 漢方薬の甘草(カンゾウ)との関係
  • 試験問題形式での確認

グリチルリチン酸二カリウムって何?

「グリチルリチン酸二カリウム」は長い名前ですが、試験では略さずそのまま覚える必要があります。

甘草(カンゾウ)という植物の根に含まれる成分で、抗炎症・抗アレルギー作用を持ちます。市販薬に非常に広く使われており、風邪薬・胃腸薬・口内炎薬・のど薬など、さまざまな製品に配合されています。

💊 薬剤師のひとこと

グリチルリチン酸は甘草の主成分です。甘草は漢方薬にも幅広く使われており、「葛根湯にも甘草が入っている」という認識を持っておくと、後述する重複摂取の問題を理解しやすくなります。

偽アルドステロン症とは

グリチルリチン酸の最重要副作用です。試験では必ず出ます。仕組みから理解しておきましょう。

アルドステロンとは

副腎から分泌されるホルモンで、体内のナトリウム・水分を保持し、カリウムを排出する働きがあります。グリチルリチン酸を大量・長期に摂取すると、このアルドステロンと似た作用が体に出てしまいます。これが「偽(にせの)アルドステロン症」です。

グリチルリチン酸を大量・長期摂取
アルドステロンと似た作用が発生
ナトリウム・水分が体にたまる
→ むくみ・血圧上昇
カリウムが失われる
→ 低カリウム血症・筋力低下・だるさ

偽アルドステロン症の主な症状

  • 📌 むくみ(ナトリウム・水分貯留)
  • 📌 血圧上昇(ナトリウム・水分貯留)
  • 📌 低カリウム血症(カリウムの排出)
  • 📌 筋力低下・だるさ・こむら返り(低カリウムによる筋肉への影響)
💊 薬剤師のひとこと

偽アルドステロン症は1種類の薬だけではなかなか出ません。問題になりやすいのは、風邪薬・胃腸薬・漢方薬を同時に使っているケースです。それぞれの量は少なくても、合計するとグリチルリチン酸の摂取量が知らず知らずのうちに増えていることがあります。

大量・長期連用でなぜ副作用が出やすいのか

1製品では問題なくても、複数の薬から同時に摂取すると上限を超えやすくなります。

グリチルリチン酸が含まれる主な摂取源

摂取源 含まれる成分
市販の風邪薬 グリチルリチン酸二カリウム
市販の胃腸薬 グリチルリチン酸二カリウム
漢方薬(甘草含有) グリチルリチン酸
のど飴・トローチ グリチルリチン酸二カリウム
⚠️ 重複摂取に要注意

複数の製品を同時に使うと、それぞれの量が少なくても合計で過剰になることがあります。「風邪薬と漢方薬を両方飲んでいる」というケースは現場でも頻繁にあります。

💊 薬剤師のひとこと

「漢方薬も飲んでいますか?」という確認は現場でとても大事です。芍薬甘草湯・葛根湯・小青竜湯など、甘草を含む漢方薬は多く、グリチルリチン酸の重複摂取は見落としやすいポイントです。

どんな市販薬に入っているか

グリチルリチン酸二カリウムは非常に多くの市販薬に使われています。幅広い薬効群に登場する点が試験ポイントです。

配合されている主な薬の種類

薬の種類 使う目的
風邪薬(総合感冒薬) のどの炎症を抑える
胃腸薬 胃粘膜の炎症を抑える
口内炎薬・トローチ 口内の炎症を抑える
点眼薬 目の炎症を抑える
外用薬(皮膚) 皮膚の炎症を抑える

漢方薬の甘草(カンゾウ)との関係

第3章と漢方の章が交差するポイントです。両方の章からまとめて押さえましょう。

甘草を含む代表的な漢方薬

  • 📌 芍薬甘草湯・葛根湯・小青竜湯・麦門冬湯 など
  • 📌 これらを市販薬と同時に使うとグリチルリチン酸の摂取量が増える
  • 📌 偽アルドステロン症のリスクが上がる

試験で押さえるポイント

  • 📌 甘草(カンゾウ)の主成分=グリチルリチン酸
  • 📌 複数の製品からの重複摂取に注意
  • 📌 偽アルドステロン症:むくみ・血圧上昇・低カリウム血症・筋力低下
  • 📌 高齢者・腎機能低下のある人は特にリスクが高い
💊 薬剤師のひとこと

甘草を含む漢方薬を飲みながら、グリチルリチン酸二カリウムが入った風邪薬も飲んでいるケースは現場でよくあります。「足がむくんできた」「体がだるい」という訴えがあれば、複数の薬からの重複摂取を疑うことが大切です。

試験問題形式で確認

問1

グリチルリチン酸二カリウムに関する記述として正しいものを1つ選べ。

  • ① グリチルリチン酸二カリウムは抗炎症作用を持ち、さまざまな市販薬に配合されている ← 正解
  • ② グリチルリチン酸二カリウムを含む製品を複数使用しても、副作用のリスクは変わらない
  • ③ 偽アルドステロン症は、カリウムが体内に蓄積することで起きる
  • ④ グリチルリチン酸二カリウムは漢方薬には含まれない
問2

偽アルドステロン症に関する記述として誤っているものを1つ選べ。

  • ① 症状としてむくみ・血圧上昇・筋力低下などがあらわれることがある
  • ② 低カリウム血症を引き起こすことがある
  • ③ グリチルリチン酸を含む製品を短期間・少量使用した場合でも必ず発症する ← 正解(誤り)
  • ④ 複数の製品からグリチルリチン酸を同時に摂取すると発症リスクが高まる
問3

甘草(カンゾウ)に関する記述として正しいものを1つ選べ。

  • ① 甘草の主成分はグリチルリチン酸であり、偽アルドステロン症の原因になることがある ← 正解
  • ② 甘草を含む漢方薬とグリチルリチン酸二カリウムを含む市販薬を同時に使用しても問題ない
  • ③ 甘草はすべての漢方薬に必ず含まれている
  • ④ 偽アルドステロン症は若い人にのみ発症し、高齢者には関係ない

まとめ:試験直前チェックリスト

✅ ここだけ押さえれば得点できる
  • グリチルリチン酸二カリウム:抗炎症・抗アレルギー作用・多くの市販薬に配合
  • 偽アルドステロン症:むくみ・血圧上昇(ナトリウム・水分貯留)、低カリウム血症・筋力低下(カリウム排出)
  • 大量・長期連用でリスクが上がる
  • 複数製品からの重複摂取に注意(漢方薬の甘草も含む)
  • 甘草(カンゾウ)の主成分=グリチルリチン酸(漢方の章とつながる)
  • 高齢者・腎機能低下者は特にリスクが高い

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📝 この記事を書いた人

薬剤師・薬局長(薬剤師歴18年)。調剤薬局で日々患者さんの服薬指導を行っています。グリチルリチン酸・偽アルドステロン症について、現場で実際に扱う視点からわかりやすく解説します。

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