この記事でわかること
- 不合格になったときにまずやること
- 落ちる原因のパターンと対策
- 足切りを避けるための勉強の考え方
- リベンジ合格に向けた勉強法
- 再受験に向いている教材・講座
落ちたことは、次に活かせる情報になる
登録販売者試験に落ちてしまったとき、まず感じるのは落胆と焦りだと思います。でも、一度受験した経験は無駄ではありません。
一度受けているということは、試験の雰囲気・時間配分・自分の弱点がすでにわかっているということです。初めて受ける人よりも、スタート地点がずっと有利です。
冷静に「なぜ落ちたか」を分析して、次の試験に向けて動き出しましょう。
まずやること① 自分の点数と不合格の原因を確認する
試験が終わったら、まず自己採点をして点数を確認しましょう。
登録販売者試験の合格基準は2つあります。
| 基準 | 内容 |
|---|---|
| 総合点 | 120問中84点以上(正答率70%以上) |
| 足切り | 各章ごとに正答率3.5割〜4割以上(都道府県によって異なる) |
この2つを両方クリアしないと合格できません。
よくある不合格パターンは大きく2つに分かれます。
パターン①:総合点が足りなかった → 全体的に勉強量が不足していた可能性が高い。勉強時間の確保と過去問演習の量が課題。
パターン②:足切りに引っかかった → 特定の章だけ極端に点数が低かった。「第3章が苦手だから後回し」にしていた人に多い失敗パターン。
薬剤師の視点から 調剤薬局で登録販売者と一緒に働いていると、「第3章の漢方と成分名で詰まった」という声をよく聞きます。第3章は全120問中40問と最も出題数が多く、しかも覚えることが膨大です。ここが弱いまま試験に臨むと、総合点は届いても足切りにかかるケースがあります。
まずやること② 今年度の試験日程を今すぐ確認する
登録販売者試験は都道府県ごとに年1回、例年8月〜12月に実施されます。
令和8年度(2026年度)の試験は、早い地域では2026年8月から始まります。
願書の受付期間は非常に短く、約2週間で締め切られる都道府県もあります。「気づいたら願書受付が終わっていた」という失敗が意外と多いです。 今すぐ自分の受験地域の試験日程を確認して、スケジュールを把握しておきましょう。
受験地域の公式サイト(各都道府県の保健福祉局や薬務課)で確認できます。
まずやること③ 勉強法を見直す
不合格になった人の多くは、勉強の「方向」が間違っています。量の問題だけではありません。
やってはいけない勉強法
テキストをノートに写す 時間がかかる割に、実力はほとんど上がりません。写経と勉強は別物です。テキストを読む時間があるなら、1問でも問題を解く方が得点力がつきます。
テキストを読み返すだけ 「理解した気になっている」状態と「実際に問題が解ける」状態は全く別物です。読むだけでは試験で点が取れません。
第3章を後回しにする 第3章は全体の約33%を占める最重要科目です。後回しにすると時間切れになるリスクが高く、足切りの原因にもなります。
正しい勉強の流れ
- テキストをざっと1周読む(完璧に覚えようとしない)
- すぐに過去問を解く(正解・不正解より「なぜその答えか」を意識する)
- 間違えた問題をテキストで確認(これを繰り返す)
- 弱点分野の過去問を集中的に解く
- 試験1ヶ月前から全体を仕上げる
勉強の順番は第3章から始めるのが鉄則です。第3章は範囲が広く記憶から抜け落ちやすいため、早めに着手して何度も繰り返す必要があります。
まずやること④ 足切り対策を最優先にする
リベンジ受験で特に意識してほしいのが「足切り対策」です。
前回の試験で、ある章だけ点数が低かった人は要注意です。総合点では合格ラインに届いていても、1章でも基準を下回ると不合格になります。
各章の足切りラインの目安(都道府県によって異なります):
| 章 | 問題数 | 足切りライン(3.5割の場合) | 足切りライン(4割の場合) |
|---|---|---|---|
| 第1章 | 20問 | 7問以上 | 8問以上 |
| 第2章 | 20問 | 7問以上 | 8問以上 |
| 第3章 | 40問 | 14問以上 | 16問以上 |
| 第4章 | 20問 | 7問以上 | 8問以上 |
| 第5章 | 20問 | 7問以上 | 8問以上 |
自分の受験地域が3.5割か4割かは、各都道府県の試験要項で確認してください。
前回の得点を章ごとに振り返って、足切りに近かった章を重点的に対策しましょう。
まずやること⑤ 教材・学習方法を見直す
前回と全く同じ方法で再受験しても、結果が変わらない可能性があります。うまくいかなかった部分を変えることが大切です。
独学で再受験する場合
過去問集を1冊追加するだけでも効果があります。前回使っていなかった問題集を使うことで、新しい問題パターンに触れることができます。
おすすめ過去問集(2026年版)
- 全国7ブロックの問題を網羅したい → これで完成!全国過去問題集2026年度版
- テキストと連動して使いたい → 合格のトリセツ 重要過去問&予想模試Final
- コストを抑えてシンプルに → スッキリとける過去問題集
👉 過去問集の詳しい比較はこちら:登録販売者試験の過去問おすすめ5選
独学に限界を感じたら通信講座を検討する
「独学でやっているけどなかなか続かない」「第3章だけどうしても覚えられない」という場合は、通信講座の活用も選択肢のひとつです。
通信講座のメリットは、スキマ時間に動画で学べること、わからない部分を質問できること、学習スケジュールが組まれているので迷わず進められることです。
再受験までのスケジュール目安
令和8年度(2026年度)試験を受ける場合、今からでも十分間に合います。
| 時期 | やること |
|---|---|
| 今すぐ | 試験日程確認・原因分析・教材選び |
| 〜2ヶ月前 | 第3章を中心にテキスト学習+過去問演習 |
| 〜1ヶ月前 | 全章の過去問を解いて弱点をつぶす |
| 試験2週間前 | 苦手な章だけ集中復習・時間を計って模擬試験 |
| 試験直前 | 新しい知識は入れない・今まで覚えたことを確認する |
薬剤師の視点から 登録販売者試験は、勉強さえすれば必ず合格できる試験です。難易度が高い試験ではありませんが、範囲が広いため「なんとなく勉強した気になっている」だけでは得点できません。リベンジの人は一度試験を経験しているアドバンテージがあります。「どこで点を落としたか」を正確に把握して、そこに集中するのが最も効率的な対策です。
まとめ
登録販売者試験に落ちたらやること5つをまとめます。
| やること | ポイント |
|---|---|
| ① 点数と原因を確認する | 総合点不足か足切りかを見極める |
| ② 試験日程を確認する | 願書受付期間を見逃さない |
| ③ 勉強法を見直す | 過去問演習中心に切り替える |
| ④ 足切り対策を最優先にする | 章ごとの得点を均等に確保する |
| ⑤ 教材・学習方法を見直す | 同じ方法を繰り返さない |
一度落ちた経験は、次の合格に向けた大きな財産です。原因を分析して、戦略を変えて、今度こそ合格をつかみましょう。
著者について
現役薬剤師・調剤薬局長(薬剤師歴18年)が監修。登録販売者と共に現場で働いてきた経験をもとに、実践的な情報を提供しています。