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この記事でわかること
- ビタミンB1・B2・B6・B12それぞれの働きと欠乏症
- 各ビタミンの成分名(試験に出る正式名称)
- ビタミンAの過剰摂取リスク(妊婦禁忌)
- ビタミンDの欠乏症(くる病・骨軟化症)
- 水溶性・脂溶性ビタミンの違い
ビタミンは「欠乏症」と「成分名」をセットで覚える
登録販売者試験のビタミン問題は「このビタミンが不足するとどうなるか(欠乏症)」と「成分名の正式名称」がセットで問われます。「ビタミンB2」ではなく「リボフラビン」のような成分名で出題されることも多いため、一般名と成分名の両方を覚えておく必要があります。
| ビタミン | 主な成分名 | 主な働き | 欠乏症 |
|---|---|---|---|
| B1 | チアミン・フルスルチアミン | 糖質代謝・神経機能 | 脚気・ウェルニッケ脳症 |
| B2 | リボフラビン・FAD | 細胞再生・粘膜維持 | 口角炎・口内炎・舌炎 |
| B6 | ピリドキシン塩酸塩 | アミノ酸代謝・神経伝達 | 口内炎・末梢神経障害 |
| B12 | シアノコバラミン | 赤血球形成・神経維持 | 巨赤芽球性貧血 |
「口内炎が続いている」「疲れが取れない」「手足がしびれる」などの訴えから適切なビタミンを案内できると、登録販売者としての信頼が上がります。
ビタミンB1(チアミン)
「脚気」「ウェルニッケ脳症」がキーワード。フルスルチアミンという誘導体名も覚えましょう。
基本情報
- 📌 成分名:チアミン塩化物塩酸塩・フルスルチアミン(ビタミンB1誘導体)
- 📌 働き:糖質をエネルギーに変える反応を助ける・神経の働きを維持する
- 📌 代表製品:アリナミン系・チョコラBB等
欠乏症
- 📌 脚気:手足のしびれ・むくみ・心臓機能の低下
- 📌 ウェルニッケ脳症:眼球運動障害・歩行障害・意識障害(重症)
試験で押さえるポイント
- 📌 「脚気」「ウェルニッケ脳症」がキーワード
- 📌 フルスルチアミンはビタミンB1の誘導体で吸収がよい
- 📌 「尿が黄色くなる」のはB2の特徴(B1と混同しないこと)
脚気はかつて日本で多発した疾患で、白米中心の食生活でビタミンB1が不足することが原因でした。現在でも偏食・アルコール多飲の方には不足しやすいです。
ビタミンB2(リボフラビン)
「口角炎・口内炎・舌炎」の欠乏症と「尿が黄色くなる」の2点が試験頻出。どちらもひっかけに使われます。
基本情報
- 📌 成分名:リボフラビン・リボフラビン酪酸エステル・フラビンアデニンジヌクレオチドナトリウム(FAD)
- 📌 働き:細胞の再生・皮膚や粘膜の健康維持・脂質の代謝補助
- 📌 代表製品:チョコラBB・ハイシー等
欠乏症
- 📌 口角炎:口の端が切れる・ただれる
- 📌 口内炎・舌炎・皮膚炎
- 📌 目の充血・光過敏
ビタミンB2(リボフラビン)を服用すると尿が黄色くなることがあります。これは副作用ではなく正常な反応です(リボフラビンの色素がそのまま排出されるだけ)。「異常なので服用をやめた方がいい」という記述は誤りです。
「ビタミンを飲んだら尿が黄色くなった」という相談は現場でよくあります。ビタミンB2の色素がそのまま出てくるだけで問題ないことを説明します。
ビタミンB6(ピリドキシン)
B2と欠乏症が似ているため混同しやすい。「B6はアミノ酸代謝」という違いで区別しましょう。
基本情報
- 📌 成分名:ピリドキシン塩酸塩・ピリドキサールリン酸エステル
- 📌 働き:アミノ酸・タンパク質の代謝補助・神経伝達物質の合成
- 📌 代表製品:各種ビタミン複合剤
欠乏症・試験ポイント
- 📌 口内炎・皮膚炎・末梢神経障害(手足のしびれ)
- 📌 B2と欠乏症が似ているが、B6はアミノ酸代謝(B2は脂質代謝)という違いで覚える
- 📌 妊娠悪阻(つわり)の補助に使われることがある
ビタミンB12(コバラミン)
「巨赤芽球性貧血」が最重要キーワード。鉄欠乏性貧血とは仕組みが違う点も試験で問われます。
基本情報
- 📌 成分名:シアノコバラミン・ヒドロキソコバラミン酢酸塩
- 📌 働き:赤血球の形成・神経の機能維持・DNA合成補助
- 📌 代表製品:各種ビタミン複合剤・貧血用薬
欠乏症・試験ポイント
- 📌 巨赤芽球性貧血(悪性貧血):大きな未熟な赤血球が増える
- 📌 末梢神経障害・舌炎
- 📌 葉酸と協力して赤血球を作る(葉酸欠乏でも同じ貧血が起きる)
- 📌 動物性食品に多く含まれ、厳格なベジタリアンで不足しやすい
B12欠乏による貧血は「悪性貧血」とも呼ばれ、鉄欠乏性貧血とは仕組みが違います。鉄を補っても改善しない貧血の場合、B12や葉酸不足を疑うことが重要です。
ビタミンA(レチノール)
「夜盲症」が欠乏症。脂溶性で体内に蓄積するため、過剰摂取・妊婦禁忌が試験頻出です。
基本情報
- 📌 成分名:レチノール酢酸エステル・レチノールパルミチン酸エステル
- 📌 働き:視覚の維持・皮膚・粘膜の健康維持・免疫機能
- 📌 分類:脂溶性ビタミン(体内に蓄積しやすい)
欠乏症
- 📌 夜盲症(暗い場所で見えにくくなる)
- 📌 皮膚・粘膜の乾燥・角化
ビタミンAは脂溶性のため体内に蓄積しやすく、過剰摂取で頭痛・吐き気・肝障害が起きることがあります。特に妊婦への大量投与は禁忌で、胎児奇形リスクがあります。水溶性ビタミン(B群・C)と違い、脂溶性は過剰摂取に注意が必要です。
ビタミンD(カルシフェロール)
「くる病(小児)・骨軟化症(成人)」が欠乏症。過剰摂取での高カルシウム血症も試験ポイントです。
基本情報
- 📌 成分名:エルゴカルシフェロール(D2)・コレカルシフェロール(D3)
- 📌 働き:カルシウムの吸収を助ける・骨の形成を促進する
- 📌 分類:脂溶性ビタミン(体内に蓄積しやすい)
欠乏症・過剰症
- 📌 欠乏→小児:くる病(骨の発育障害・O脚・X脚)
- 📌 欠乏→成人:骨軟化症(骨が弱くなる)・骨粗鬆症リスク上昇
- 📌 過剰摂取→高カルシウム血症:食欲不振・嘔吐・腎機能障害
水溶性ビタミンと脂溶性ビタミンの違い
「どのビタミンが脂溶性か」という観点でも試験に出ます。脂溶性は蓄積するため過剰摂取のリスクがあります。
| 分類 | ビタミン | 特徴 |
|---|---|---|
| 水溶性 | B群・C | 余分は尿に排出される・過剰摂取のリスクは低い |
| 脂溶性 | A・D・E・K | 体内に蓄積しやすい・過剰摂取に注意が必要 |
試験問題形式で確認
ビタミンB2に関する記述として正しいものを1つ選べ。
- ① ビタミンB2の主な成分名はチアミンであり、欠乏すると脚気になる
- ② ビタミンB2(リボフラビン)を服用すると尿が黄色くなることがあるが、これは異常ではない ← 正解
- ③ ビタミンB2が欠乏しても皮膚や粘膜への影響はない
- ④ ビタミンB2の欠乏症は巨赤芽球性貧血である
ビタミンに関する記述として誤っているものを1つ選べ。
- ① ビタミンB1(チアミン)が欠乏すると脚気やウェルニッケ脳症を起こすことがある
- ② ビタミンB12が欠乏すると巨赤芽球性貧血が起きることがある
- ③ ビタミンAは水溶性のため過剰摂取しても体内に蓄積しない ← 正解(誤り)
- ④ ビタミンAの大量投与は妊婦に対して禁忌である
ビタミンと欠乏症の組み合わせとして正しいものを1つ選べ。
- ① ビタミンB2:脚気
- ② ビタミンB1:口角炎・舌炎
- ③ ビタミンB12:巨赤芽球性貧血 ← 正解
- ④ ビタミンA:ウェルニッケ脳症
まとめ:試験直前チェックリスト
- B1(チアミン):欠乏→脚気・ウェルニッケ脳症
- B2(リボフラビン):欠乏→口角炎・口内炎・舌炎・服用すると尿が黄色くなる(異常ではない)
- B6(ピリドキシン):欠乏→口内炎・皮膚炎・末梢神経障害・アミノ酸代謝が主な働き
- B12(シアノコバラミン):欠乏→巨赤芽球性貧血(悪性貧血)・末梢神経障害
- ビタミンA(レチノール):欠乏→夜盲症・過剰摂取→妊婦禁忌(胎児奇形リスク)
- ビタミンD:欠乏→くる病(小児)・骨軟化症(成人)・過剰→高カルシウム血症
- 脂溶性ビタミン(A・D・E・K)は蓄積するため過剰摂取に注意
📝 この記事を書いた人
薬剤師・薬局長(薬剤師歴18年)。調剤薬局で日々患者さんの服薬指導を行っています。ビタミン成分の働きと欠乏症を、現場で実際に扱う視点からわかりやすく解説します。